「見積り」はこう攻める

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住宅業界の見積りに対して、「どんぶり勘定」「不透明」といった悪評があります。

 

しかし、外部からそう見えてしまうのには無理からぬ側面があります。

 

住宅は、本質的には一棟一棟、手づくりで建てられます。単純に自動車を組み立てるようにはいきません。構造、広さ、間取り、素材や設備のグレードなどがすべて違います。建てる条件が一棟ごとに違い、しかも、つくる過程での変動要因がとても多いのも事実です。かかる時間や手間、技術、設計や仕様の変更、さらに敷地の環境があります。同じ仕様の家でも、たとえば土地が傾斜していれば基礎工事は複雑になり、コストは当然アップします。

 

業者によっても工法や施工技術が違いますから、表の数字だけで単純比較するのは無理があります。また、建材や資材についても、全国的な市場が成立しているわけではありませんから、適正な価格かどうかを見極めるのも大変です。

 

それでは一体全体、見積りにどう対応したらいいのでしょうか。

 

「見積りには何が含まれ、何が含まれていないのか」

 

「なぜ、その建材や資材を使うのか」

 

「ほかに選択肢はないのか」

 

「素材はどの部分に活かされ、どんな機能を持つのか」

 

「その工法が、どんな快適さを生むのか」

 

「仮にグレードや仕様を落としたとき、何か問題が生じるのか」

 

「予算を削ることで、何を我慢しなくてはならないか」

 

まずは、率直にわからないことを一つひとつ業者に投げかけていくことをおすすめします。