トイレのメンテナンス

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便所、トイレの汚れの原因としては、人から排泄される尿、汚物、血液などがあります。これらは衛生陶器(トイレボウル)の廻りの床面に落ち、汚れや黄ばみ、悪臭の原因となります。

 

また水栓トイレでは、水道水中に含まれるカルシウムや鉄などの金属イオンが衛生陶器の表面に付着し、黄ばみや尿石などの汚れの拡大を助長します。

 

 

1)洗浄部分にトイレ用洗剤の原液を振りかけ、2~3分おきます。水面下の汚れをとる場合は、衛生陶器の廻りに原液を静かに振りかけ、液を自然に水面下に潜り込ませます。

 

2)柄付ブラシでこすってから十分に水洗いします。

 

1)トイレ用洗剤を原液のまま使用すると、タイル目地を傷めることがあるので、原液をあらかじめ3~5倍に希釈します。

 

2)対象面にモップか柄付きブラシで流し塗りしながら軽くこすり、十分に水洗いします。

 

 

汚れの多いトイレ廻りには、衛生陶器内に堆積する尿石を溶解するためにも酸性の洗剤が有効です。これまで、酸性のトイレクリーナーはリン酸系の洗剤が主流でしたが、現在では塩酸を主成分としたものが多く、有機酸を配合したものもあります。

 

酸性のトイレクリーナーは、衛生陶器の黄ばみや汚れ、タイル目地の汚れを分解し、光沢のある表面に仕上げることができるほか、そのままでも十分除菌効果はありますが、さらに除菌剤を配合したものもあります。通常、トイレクリーナーに適度な粘度があるのは、成分が垂直な面の汚れや水面下の汚れに付きやすくし、洗浄作業を容易にするためです。酸性トイレクリーナーの原液のpHは、1以下であるが、水を流したときに希釈されるため、浄化槽のあるトイレにも使用できます。

 

このほか、中性タイプのクリーナーはトイレ特有の黄ばみや汚れ・タイルの汚れを効果的に落とすために通常は研磨材が配合されており、除菌剤が配合されているものもあります。また、便座のプラスチック部分のほとんどはABS樹脂なので、いずれのトイレクリーナーにも含まれる界面活性剤で劣化することがあるので注意しましょう。