珪藻土壁・漆喰壁のメンテナンス

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左官仕上げのなかで、珪藻土壁や漆喰壁は水拭きが可能です。一方、砂壁などは表面に凹凸があり、ほこりを吸着しやすいですが、水拭きすると剥れ落ちる恐れがあります。また水拭きが可能な左官壁も、しみにならないよう注意が必要です。

 

また左官壁ではないが、和紙貼り壁も水拭きができないため、きれいな布やウエスで乾拭きするか、掃除機で汚れを吸い取ります。いずれも壁の状況を見極めて清掃方法を判断します。

 

 

 

珪藻土

 

1)はたきでほこりを落とすように払います。

 

2)汚れが付いてしまった場合は、中性洗剤をしみ込ませたきれいな布やウエスで拭き取ります。汚れによっては、消しゴムで落とすことができるものもあります。

 

3)中性洗剤で落ちない汚れは、市販の漂白剤を使って拭き上げます。

 

4)珪藻土を材料に組み込んだクロスは水拭きを行います。

 

 

 

☆漆 喰

 

1)日常お清掃は、壁にはたきをかけ、ほこりを落とすようにします。鉛筆程度の汚れは消しゴムでも落とすことができます。

 

2)汚れが付いてしまった場合は水拭きや、サンドペーパーで軽くこすり、削り落とします。

 

3)ひっかき傷などが付いてしまった場合は霧吹きで水をかけます。

 

 

 

土、砂、漆喰、珪藻土、石灰、火山岩、貝殻など、自然系材料に由来する建材として塗り壁のニーズが高まっていいます。一方で、壁に使う場合など、手あかや油煙などによる汚れは常に問題となりますが、メンテナンスは容易ではないようです。ある製造・販売メーカーによると「各社、製品によって手入れ方法も微妙に異なる」といいます。

 

材料が異なることももちろんですが、「配合割合が不確か」ということも理由にあるようです。たとえば「珪藻土壁」といっても、その主材が100%近く含まれた製品も、わずか20%しか含まれていない製品でも同じように「珪藻土壁」として売られています。それではその手入れ方法は、珪藻土よりそのほか多く含まれている副材料によらなければならなくなるので注意が必要です。