非鉄金属のメンテナンス

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ステンレス以外の金属表面は、長期間の使用により空気中の酸素で腐食してしまいます。したがって、この腐食から金属を守るために耐食表面処理が施されます。また、金属の耐摩耗性、耐熱性などの性質を改善して金属の寿命を延ばしたり、表面の色調光沢の美しさを増すために行われる場合が多く見受けられます。

 

表面処理には、電気めっき、溶融めっきといった金属の表面にほかの金属を用いて被膜を形成する方法、厨房用機器によく用いられる亜鉛めっき、硬質クロムめっきなどによる化学的な処理、およびワニスやラッカーなどによる塗装があります。

 

 

 

1)洗浄する対象面にアルカリ性洗剤または中性洗剤を塗布し、ウエスや布で拭き上げます。キッチン近くの壁や周辺に設置されている家具・什器などは、料理の際に出る油煙でかなり汚れているので、アルカリ性洗剤を塗布したウエスや布で拭き上げます。

 

2)洗浄とともに艶出しや保護を行えるクリーナーもあります。このようなクリーナーの場合、スプレー液が床や畳に付着すると滑って転倒の恐れがあるため、飛び散らない注意が必要です。また、飛び散ったときは、すぐに水で濡らしたウエスや布で拭き上げ、クリーナー成分を十分に除去します。

 

3)艶消し仕上げ面、および凹凸のある部分には直接スプレーせず、水で濡らして固くしぼった布にあらかじめスプレーしたもので拭き上げた後、別の乾いたウエスや布で仕上げます。

 

4)古くなった塗装面にクリーナーを使用すると変色、色落ち、剥離などの恐れがあるため、あらかじめ目立たないところで確認してから使用します。

 

 

 

銀や銅などの貴金属は、加工・鋳造に適しており、見た目も華やかなため、高級感を演出する目的で、インテリア用品類や調度家具類に多く使用されています。特によく目にする銀や銅は、手入れを怠ると空気中の水分や酸素によって表面に酸化被膜を形成し、美観が損なわれてしまうので、こまめに手入れをする必要があります。

 

手入れの基本は乾拭きですが、表面に酸化被膜やくすみ、しみが発生した場合は、専用のクリーナーを使用します。洗剤の酸やアルカリが酸化反応を促進するので、ほかの洗剤は使用しません。内装に銀や銅を取り入れることがある場合は、専用クリーナーを使用した定期的なメンテナンスを忘れずにして下さい。