複合フローリングのメンテナンス

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1)床表面のほこりやごみ、土砂などを掃除機や雑巾がけなどで除去します。

 

2)中性床用洗剤をモップに含ませ、しっかり絞った後に床表面材の汚れを除去します。

 

3)きれいな水ですすいだモップで、洗剤成分が残留しないようしっかりと2回程度拭き上げます。

 

4)床面を十分に乾燥させる。特に床材の目地は乾燥しにくいので、しっかり乾燥させます。

 

5)送風機を使用する場合は、被膜表面が乾燥した後に使用します。

 

6)床用仕上げ材の再塗布をする場合は、この後に床用仕上げ材を塗布します。

 

 

 

1)床表面のほこり、ごみ、土や砂などを掃除機や雑巾がけなどで除去します。

 

2)中性剥離剤の希釈液を調整します。

 

3)中性剥離剤の希釈液をスプレー容器で床表面に噴霧し、赤パッド装着のポリッシャーで洗浄します。

 

4)仕上げ材を剥離した希釈液(汚水)は、スクイージーやちり取りなどですばやく回収します。

 

5)固く絞ったモップで2回程吹き上げます。

 

6)床面を十分に乾燥させ、床用仕上げ剤を塗布します。

 

 

 

ハウスクリーニングで使用されている洗剤や薬剤は、アルカリ性、中性、酸性があり、汚れの種類や用途によって使い分けられます。洗剤、特に薬剤は人体に接触した場合の応急処置が求められます。使用する薬剤によって使用方法や細かい注意事項が定められていることがあるので、使用説明書(製品のラベル表示)やMSDS(製品安全データシート)をよく読んでから作業を開始して下さい。医師の診断を受ける場合、薬剤の使用説明書やMSDSを持参するとよいでしょう。

 

万が一、アルカリ性や中性の薬剤が口に入った場合はすぐに流水(アルカリ性薬剤の場合は牛乳も有効)で口のなかを洗浄し、医師の診断を受けましょう。また、塩素系洗剤は酸性洗剤と同時に使用すると有害な塩素ガスが発生します。塩素ガスを吸い込んだときは、直ちに新鮮な空気を得られる風通しのよい場所に移動して安静にし、早急に医師の処置を受けるようにして下さい。

 

 

 

ムクフローリングに無塗装を希望する施主が増えているといいますがその場合、当然ながら床はすぐさま汚れてきます。そこで日頃の手入れやワックスがけが必要となるわけですが、定期的に行っていても汚れは次第に落ちにくくなってきます。

 

その原因の一つに、汚れの上にワックスをかけていることが予想されます。新たに仕上げ剤やワックスを塗布する場合は、古い塗膜を除去する必要があります。その際、汚れや汚水を徹底的に回収するのがコです。ただし、複合フローリングのなかには、基材への影響から剥離剤などの使用を禁止している床材メーカーもあるので注意が必要です。

 

日常の手入れが行えない施主や要護者の住宅、汚しやすい子供部屋などは、表面化粧単板にフッ素やUV塗装が施された複合フローリングを使う方法があります。なかにはワックス不要のフローリングもありますが、日頃の最低限の手入れは必要です。

 

 

 

フローリングの手入れは、

 

1)表面洗浄

 

2)床用仕上げ剤による管理

 

などがあります。

 

フローリングの表面が塗装されている場合、表面からの水などの侵入を防ぐことはできますが、継ぎ目は塗装されておらず、そこから水、洗剤、床用仕上げ剤が侵入し、床材の反りや突き上げ、床鳴りを引き起こし、残留した洗剤成分により変色する(塗料の成分を破壊するために起こる)といったトラブルが発生することがあります。

 

機能性フローリングのなかには、表面を改質したものがあり、場合によっては、床用仕上げ剤との相性が悪い場合があります。この際、歩行により塗膜が簡単に削られ、パウダリング現象、つまり密着しなかった床用仕上げ剤の成分が粉状になってしまう現象や光沢・被膜強度の低下といった現象を引き起こす恐れがあります。

 

フローリングのメンテナンスにおいては、多くのトラブル(床用仕上げ剤の密着性低下など)が予想されます。また、作業前に目立たないところで、使用する洗剤、床材仕上げ剤を試用することも有効です。

 

 

 

● 乾燥条件に問題がある場合/温度が低い、湿度が低い、無理やり乾燥させたなど、作業・乾燥条件が悪いと十分な塗膜ができない。

 

● 洗剤や汚れが残っていた場合/洗浄後の水拭きが不十分であったり、ワックスを塗布するモップや雑巾などが汚れていた場合、樹脂ワックスが十分に造膜できず、密着不良となる。

 

● ワックスの塗布方法に問題がある場合/樹脂ワックスの塗布量が少なすぎると、塗膜が薄く、乾燥が早くなり、十分に造膜できない。また、一度目の塗膜が再乳化を起こし、同じく十分に造膜できない。

 

● 床材との密着性に問題がある場合/試用した樹脂ワックスと床材の密着性が悪いと、歩行により塗膜が簡単に削られる。樹脂ワックスの塗膜は日光や温度、空気酸化などにより徐々に劣化していくため、古くなった塗膜を剥離せずに再塗装してもうまく密着せず、パウダリングを起こす。